パラドックス13 東野圭吾 ★★
--これからの13秒間は、何も起こしてはならない。
13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。
世界が変われば善悪も変わる。殺人すら善となる。極限の状態で見えてくる人間の真理とは。
--この世界の謎を解く鍵は、数学的矛盾<パラドックス>にある。
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ある意味東野圭吾さんらしからぬ作品です
極限の状況で人はどんな行動を取るのか
何が正しいのかを問いかけてきます
どんな状況でも冷静であろうとする人や絶望し諦めてしまう人、尊大な心を入れ替える人、自分勝手な行動に走る人など、実際に同じ状況になったら自分はどうなるかな、と思ってしまいます
おじいさんとおばあさんが泣かせてくる...
崩壊する街も迫力がありました
関西住みだから東京の土地勘があればもっと楽しめたかな〜と思ったり
なぜこの13人が選ばれたのか については読者はわりとすぐ分かっちゃうんじゃないでしょうか
主人公の兄が冷静で、時には冷酷だけど頼りになるな〜と思ってたら終盤で大っ嫌いになっちゃった!!何様!!!
書かれたのが10年前だからかちょっと引っかかってしまうところはありますね
ラストは「あ、それでいいの?」と思っちゃいました笑
収まるところに収まったのかな
SFやサバイバル、ディストピアの話が好きな方におすすめです
よければ読んでみてくださいね
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