誰でもよかった 五十嵐貴久 ★☆
「明日。昼。渋谷で人を殺します」インターネット掲示板”ちゃんねるQ”に書き込まれた犯行予告。翌日、一台のトラックが渋谷のスクランブル交差点に突入した。死者は11人。惨劇の犯人は、人質をとり立て篭った。極限の緊張状態にある犯人に対し、事件の早期解決を求める捜査本部。全ては交渉人・渡瀬に託されたー。世間を震撼させた大量殺人事件、驚倒の結末。
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ホラー小説「リカ」シリーズで有名な五十嵐貴久さんの作品です
10年以上前に書かれた本ですが、まさに現代に起きそうな事件でした
実際に以前無差別に人を傷つける事件が頻発しましたよね...
一般的な文庫本くらいの厚みの本ですが、内容がほとんど会話のため1時間くらいで読めちゃいます
立てこもった犯人との交渉は緊迫感があります
ただ、無差別殺人事件を扱うなら犯人の半生や、そこにいたというだけで殺された人々の人生、その家族の悲しみや憤り、その後の世間の反応などが描かれていると勝手に思っていたので、ちょっと呆気なく感じてしまいました
交渉すれどもすれどもどうにもならない感じが、実際に立てこもり事件が起きたらこんな風なのかなと思わされます
そして、最後で...「誰でもよかった」
そういうことか〜
今の時代だからこそ、こんな作品も必要なのかも知れません
よければ読んでみてくださいね!
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