プラスティック 井上夢人 ★★★
54個の文書ファイルが収められたフロッピイがある。冒頭の文書に記録されていたのは、出張中の夫の帰りを待つ間に奇妙な出来事に遭遇した主婦・向井洵子が書きこんだ日記だった。その日記こそが、アイデンティティーをきしませ崩壊させる導火線となる!謎が謎を呼ぶ深遠な井上ワールドの傑作ミステリー
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井上夢人さんの不可解が凝縮されたような話が大好きです!
これも最初の方は特に全てが訳が分からなくて何も説明がつかなくて混乱しました!
矛盾と疑問で頭がこんがらがっていく〜
だからこそそんな状況に振り回される主人公にものすごく感情移入してしまいます
途中からは落ちが見えちゃって実際その通りでしたが、想像以上に何重にも仕組まれていて楽しめました!
この題材ってかなりの小説で使われてて、安易などんでん返しになりがちだけど、その中ではクオリティ高めだと思います
最後の一行までしっかりまとまっているのが面白かった!
この本私が産まれる前に書かれた本なんですね!
フロッピーとワープロ...世代的に見たことないものが出てきて30年以上前に書かれた本だと気づきましたが、構成やオチは時代を感じさせない面白さでした!
よければ読んでみてくださいね!
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